本文へスキップ
PDFツール初級約6分で読めます

PDFを圧縮する方法(ほとんど小さくならないPDFがある理由)

同じ容量のPDFでも、圧縮したときの結果はまったく違うことがあります。片方は10分の1になり、もう片方はほとんど変わりません。ツールが気まぐれなのではなく、2つのファイルの中身がまったく別物だからです。

執筆: Monu Sagar ·

PDF圧縮ツール

PDFは「入れ物」であって「形式」ではない

PDFの中身は、実のところ数種類しかありません。文字を描くためのフォントを伴ったテキスト、ベクター図版(線・図形・グラフ)、そしてラスター画像です。テキストとベクターは「この文字をこの書体でここに描け」という指示にすぎず、非常に軽量です。びっしり文字の入ったページでも数キロバイトです。

一方、ラスター画像はピクセルの集まりで、ピクセルは重い。A4を300 DPIでスキャンした写真1枚は約870万ピクセルあります。よく圧縮しても、1ページで数百キロバイトになります。

つまり40 MBのPDFを前にしたとき、役に立つ問いは「PDFをどう圧縮するか」ではなく「その40 MBは何でできているか」です。答えはほぼ必ず画像であり、しかもほぼ必ず必要以上に大きいのです。

スキャン文書は縮み、テキスト文書は縮まない理由

スキャナーは文字と汚れの区別がつきません。ページを「撮影」するので、どのページも1枚の大きな画像になります。しかも多くは300や600 DPI——スキャナーの初期設定がそうだからで、誰かがそれを必要としているからではありません。画面では約150 DPIを超えた分は見えないため、ピクセルの半分以上は誰のためにもならないまま保存されています。

まさにその分を、圧縮が取り戻します。これらの画像を妥当な解像度に落として再圧縮することが70〜90%削減の正体で、スキャン文書なら画面上で違いは本当に分かりません。

テキスト文書にはその余地がありません。フォントはすでに絞り込まれ圧縮済み、テキストも圧縮済みで、削るべき過大な画像もない。書き直しで内部構造から数パーセント取り戻せる——正直それだけです。テキストPDFで80%を約束するツールがあれば、それは文字を画像化しようとしている(選択・検索・コピーができなくなる)か、当てずっぽうかのどちらかです。

スキャンの問題がサイズだけでなく内容にもある場合 — 日付の誤り、黒塗りしたい名前、スキャナーが読み間違えた文字 — は、AIドキュメントエディターで圧縮・送信の前にブラウザー上でスキャンページを直接編集できます。

後悔しないレベルの選び方

本当に考えるべきことは「その文書をどこで読むか」だけです。バランスは150 DPIを狙います。どんな画面でも鮮明で、紙に出しても十分実用的。メール添付、ポータルへのアップロード、保存して読む書類——ほとんどの用途でこれが正解です。

高品質は、実際に原寸で印刷する場合や、図面を拡大して見る人がいる場合に選びます。画像を200 DPIで維持するため削減幅は小さくなりますが、拡大しても甘くなりません。

最大圧縮は、厳しい容量制限そのものが問題のときに選びます。たとえば5 MBを超えると受け付けないフォームなど。96 DPIでは印刷すると写真が目に見えて甘くなりますが、画面上では十分読めます。通らない文書より、通る文書のほうが価値があります。

どれを選んでも、文字は文字のままです。フォントは文書が実際に使っている字形だけに絞り込まれ、ページ上の文字には一切手を触れずにファイルが小さくなります。

圧縮でできないこと

パスワード付きのファイルを開くことはできません。暗号化されたPDFはパスワードなしに書き換えられないため、アップロード前に検出してその旨をお伝えします。途中で失敗させることはしません。まずお使いのPDFソフトで保護を解除してください。

ページの並べ替え・削除・再配置も行いません。完成したファイルのページ数を元の文書と照合し、食い違えばジョブを失敗させます。何かを黙って失った文書をお渡しすることはありません。

そして、ファイルを大きくすることもありません。すでに最適化されたPDFでは書き直した結果のほうが大きくなることがありますが、その場合は元のデータをそのまま保持し、「すでに十分小さい」とお伝えします。大きくなったファイルを返す圧縮ツールは、何も圧縮していません。

手順

  1. 01

    PDFを追加する

    200 MBまでのPDFを置きます。1回の処理で5つまで。ページ数と容量はアップロード前に読み取られます。

  2. 02

    圧縮の強さを選ぶ

    高品質は印刷向けに画像を200 DPIで保持します。バランスは画面で読むのに適した150 DPI。最大圧縮は、判読できれば十分な書類向けに96 DPIまで下げます。

  3. 03

    圧縮してダウンロード

    結果はフォントの埋め込みと選択可能な文字を保ちます。すでに限界まで小さいPDFの場合は、より大きな「圧縮済み」ファイルではなく元のバイト列がそのまま返ります。

知っておきたいこと

よくある質問

PDFがほとんど小さくならないのはなぜ?

PDFの重さはふつうほとんどが画像で、あなたのPDFにはおそらく画像がないからです。文字だけの書類は描画命令とフォントの集まりで、どちらもすでに小さく、取り除くべき大きなものがありません。大きな削減が見込めるのは、ページを撮影した画像であるスキャン文書です。

文字は選択・検索できるままですか?

はい。圧縮は文書内の画像を再エンコードし、フォントを使用文字だけに絞り込みます。ページを画像に変換することはありません。最大圧縮を含め、どの設定でも文字は文字のままです。

メールで送るにはどの設定が良いですか?

既定のバランスが適切です。150 DPIはどの画面でも十分に読みやすく、削減の大半はすでにそこで得られます。添付がまだ入らないときに限って最大圧縮まで下げてください。しかも、誰も印刷しない書類に限ります。

PDFの大きさと同時処理数の上限は?

1ファイル200 MBまで、1回の処理で5ファイルまでで、長いスキャン契約書でも余裕で収まります。サイズにかかわらず登録不要・ウォーターマークなしです。

編集の前と後、どちらで圧縮すべきですか?

編集の後です。まず文字・署名・ページの変更をすべて済ませ、完成したファイルを一度だけ圧縮してください。二度圧縮しても画質の劣化が重なるだけで、追加の利点はありません。

関連ツール

関連ガイド